Monday, October 29, 2007

移動と定住


テレビで見た。
紀元前1万年。
移動民族から定住民族への移行、その2タイプの部族の性格,嗜好の違いからの衝突。
移動民族:狩猟が中心で移動。ものをもたず、そのとき必要な分だけを自然の恵みとして頂く。来客を大事にする。肉食。
定住民族:穀類を育てることを発見。小麦でパンなどの料理をする。占有意識が芽生え,取られるという恐れ。来客を拒む。収穫を貯蔵。

それから考えると、私は移動民族。
家をもたない。

家をいつもつのか聞かれるけど,予想がつかない。夫の狩猟が大事。一緒に旅する相手。子供を守る相手。狩りだけは才能がある。それでいい。彼が狩りをして満足げに獲物を見せる瞬間が最も大事。偉い偉い.スゴイスゴイ.酒を飲ませて早く寝せて、明日に備えるの。朝目覚めると,一瞬でも早く狩りに出たがる。お茶を飲ませて外に放す。スゴい勢いで振り返りもせず飛び出して行く。でも、夫は自分のモノではありません。なのに、「旦那さん,かっこいいからいいじゃないですか.」なんて言われるとカチンと来る。彼女は1年前に家を買ったらしい。自慢の夕陽が見えるお宅。夫も物意識か?

そうそう、山小屋でひとしきり不倫話を実名で話すお友達が私には不思議だった。なんでこんなに他人の話で盛り上がれるのか,どうでもいい話だ。奥さんがカワイソウと言っているけど、もし自分が奥さんだったら、カワイソウなだけ。

そこで、、、この占有意識。
夫まで占有しているという意識が定住民族にあれば,この不倫話の暴露は簡単な話だ。
どうやら近くに女の移動民族がいて、定住民族の男を誘っているらしいと。これは、定住民族の女からすると脅威だ。男が女と旅に出るかもしれない。その女はものをもたず,家をもたず,自分の魅力だけで勝負する。独りで行きていく強靭な肉体と精神。定住民族の男は、実は旅に憧れ、一時的に移動民族的な女を求める。その逆もきっとありはするけど、部族の領地から外に出ない女にはそういう危険は巡ってこない。移動民族の女には男を盗んでいる感覚はない。それは巡り合わせであり,神の仕業。そもそも定住民族内に妻子がいる男など,旅について来れるはずも無い。定住民族の女達は、警告を発するためうわさ話として風にのせる。
うわさ話に興じる彼女は私(同族の女と誤解)に警告を分けてくれたのだと思う。彼女は邸宅を建設中だ。
でも、私は移動民族。移動民族の女は強い男が好き。今の男より強くなければ絶対に乗り換えない。そのかわり,今の男より強い男が現れれば簡単に別れる。目標、ルートを変えるだけ。

誤解を恐れず、女を移動民族か定住民族かに分けるならば,

家。
家をもつ、というその行為と習慣が移動民族を定住民族に移行させる。
巨額の資金が必要で占有意識の芽生えは必然。

夫が,家が欲しいね,とふってくると、私は急にいやになる。
私たちが1カ所に住めるかな?
そういうと、彼も頷く。
私たちは移動民族。

4 Comments:

Blogger joy3 said...

その話、おもしろい!
今度もっとしようね、夜に。お酒がすすみそう!

私も実は、移動民族。
その日暮しで、蓄えることを知らない。
だから、マンション買っても、それを放り出すことに何の抵抗もなかった。
だいたい、あれは母に強く勧められて、何も考えずに買って、所有意識が薄い。
物や金に対して、全体的に執着が薄い。
その場の欲求が満たされることが幸せで動物的。来客が好き。去るものは追わない。

定住民族の警告はノイズとして響く。
私は昨日、半年振りのひどい偏頭痛に見舞われた!

5:36 PM  
Blogger joy3 said...

私たちはマンションの一戸を買いました。
持ったことでほっとしたような、面倒が増えたような。
でも一戸建てを選択しなかったことで、自由度は保たれているようだ。
所有している、というより、子育ての間の家族の居場所を確保した、という感覚。

いつでも帰れる場所があるのはすばらしい。
でも意識的に家を持たないというのも、一つの選択だったのだなあ。今となっては遅いけど。
せめてモノを増やさず身軽に生活したいです。

J

6:09 PM  
Blogger joy3 said...

この話、おもしろすぎて、いろいろ考えさせられました。
ひとつコメントを書いた後も、まだ書き足らない!

お二方ともわたしのことを定住民族だとお思いでしょうね?
たしかに子どものころから外向きより内向きの意識が強いなあ、とは感じる。
モノも大事にします。物持ちがいい。

だけど、家や車は居場所や移動手段、と割り切れているのが不思議。
所有するには大きすぎるのでしょう、たぶん。
そして、夫は所有物か???という問い。
これだけでも飲み会は大いに盛り上がりそうではありませんか!

今の夫より強くてハンサムな男性は世の中に五万といるはずです。
それだけの理由で不倫したり別れたりはしません。
でも夫のこころが離れたとき、わたしはそれまでと同じ関係を続けるほど忍耐強くはないと思う。
それって占有意識とはまた別の話かな。
占有意識って逆に男のほうが女に対して強いんじゃない?なんとなく。

で、わたしは移動か定住かといわれれば。
やっぱ定住でしょ。
料理きらい、うわさ好き、来客好きな。

J

7:42 AM  
Blogger joy3 said...

えええ.Roaは噂好きとは違うよ。アレをする人っていうのは,天使顔で正義感振りかざして,実は、、、、って人がする事よ。
Roaはそんな事全然ないもん。
安心してもものを話せる大事な人です。

確かに男の方が占有意識は強いだろうね。夫は私をモノとおもっているだろうか?いや、そんなお題は彼には難しすぎる。答えは一生わからない〜〜。

M

10:05 PM  

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