いとしのダーリン
わがいとしのダーリンについてお話します。
ダーリンとの出会いは衝撃的でした。
同じ職場の同期入局で、まだ不安でいっぱいだったわたしの目に、彼は余裕たっぷりに見えました。
普段無口な彼が見せる飲み会での盛り上げ役がまた大人っぽかったのです。
そんな彼と同じ班、同じ机を分け合う縁で仲良くなり、息が合う、というより一心同体のように感じたのです。
彼の考えていることがわたしには手にとるようにわかったし、いっしょにいてとても安らげたのです。
半年付き合って周りも驚くスピード入籍を果たしました。
結婚し出産してから、それまでと様子が変わってきました。
どうも彼はわたしとは違う別の国の別の人間らしいのです。
第一言葉が通じなくなりました。
わたしは自分のことをわかってほしくて、何度も訴え、その訴えは時にとてもヒステリックになっていきました。
わたしが感情的になればなるほど彼は黙り込みます。
たまりかねて手紙まで書きました。
でも謝るのはいつもわたしの方。わたしが我慢するからなんとか続いているんだわ、と思っていました。
それとnonverbal communicationで。
わたしの言葉すべてを聴いてくれ、というのがもともと無理な注文かもしれない。
わたしは彼に傍らに居てほしかったので、彼にすべてを求めるのをあきらめ、nonverbal communicationをメインに切り換えました。
わたしは母に、妹に、女友達におしゃべり相手を求めました。
女国人同士なら、言葉が通じることを知りました。
そうして一心同体など、恋愛感情の一種の気の迷いだったと悟ったのです。
異国人だった彼との間には、新しい言語が生まれました。
こどもたちもたどたどしく言葉を話すようになり、ちいさな異星人たちとの言語もうまれました。
メインはやっぱりnonverbalですが、それでいまのところうまくいっているようです。
juliet
6 Comments:
言葉を介さない,,。
いいね。最高だ。あれは紛れもなく愛の行為。
それがあれば、昨日まで許せなかったことがいろんな翌朝はいつのまにか許せるようになる。
不思議。
これもまた、男と女では違うのでは?
女は受け止めるけど、男は捨てて通り過ぎるだけ。
受け止めると受け止められるでは、意味が異なるのでは。今度聞いておいてください。
うち?うちはそんな難しいお題、答えさせる方が酷かも。
男人ってデジタルで理論的。頭で考えて行動するのが得意。女人はアナログで直感的で感性や心で動く。子供が生まれるとその傾向は強化されるよね。
nonverbalだけど、年齢的にどちらかが無理〜っという感じがでてきたら、どうなるの?
そういう意味でいうとうちはすでに精神的な結びつきがあるといえる可能性は?
M
nonverbal communication = sex ではないよ。笑顔や声色やボディーランゲッジやスキンシップなど、言葉の意味以外すべてを含みます。まあ、この投稿内では sex と取られてもしかたないけど。
女は受け止めるけど、男は捨てて通り過ぎるだけ。
ってよくわからない。
お互い受け入れているけれど、すべてを受け止めることはできない。そこには限界があるのだと気づき、相手に求めすぎないことだと心に留めている。
具体的にはkissや触れ合うことを毎日の生活に取り入れ、言葉の隙間を埋めるわけです。
もちろん、カップルの数だけ言語もあり、communicationもあるのだと思います。
sexできなくなってもkissしたり体をくっつけあったりはするでしょう。精神的な結びつきは今もあるし、これからも続くでしょう。
J
あ、そうなの.そうなんだ.
すっかりそういうことかと思ってしまってたよ。
ハハハ(苦笑)(赤面).
よかった〜、コメントもらえて、勘違いだとわかって。
あ〜、チミ達の精神的結びつきにはたちうちはできないワ。
私は夫にはなぜか同情心や憐れみを感じるんだよね。この人を助けなきゃって。そうしないと、この人も苦しむし、周りもきっと困惑するだろうって。どうも彼は私に困惑しているようで、それは少し納得いかないんだけどさ。(笑)
M
今日の会話.
「どうしてこの電話の受話器のコードがからまるか、しってる?」
と夫君が言った。
まず、受話器のコードがからまっていることを知らなかった。
そしてその理由を聞くと,こう答えた。
「 (Maisyが)右手でとったあと,左手に持ち替えて話すから。」
だって!!その行為でコードが逆方向に確かに1回転してた。
凄すぎて大声で笑い出した私。
彼はその様子にものすごく満足してた。自分がなんて観察力があって鋭いか,という点に。
でも、私はあまりの状況とかけ離れた発言に驚きすぎたの。
その日,子供の熱が一日中続いて,大好きな仕事を休んで家からほとんど出る事がなかった。
つまり、退屈だった。昨晩当直中だった夫に電話して『点滴したら、早く治るかも』と言ったのに,
彼は熱中症だと思わなかったようで「ポカリでも飲ませて、座薬を入れたらいい」と親身にならずにそのまま電話を切ったの。
退屈だったし,夫にも不満だった。やる気が起こらず,昼に作ったカレーを食べてと言ったら,
彼はカレーが嫌いでムっとしたところダッタ。そんな些細な事であっという間にけんかになる私たち。
私は、旭を一日看て大変だったやろ、おつかれさまって言って欲しかった。私は勿論彼には言う。
おつかれさま,昨日は眠れた?何人来たの?ご飯は食べれた?(好き嫌いが多い)今日は手術どうだった?
毎日毎日彼には言う。
それなのに、電話のコードの話をし始めて、自分の凄さに満足するなんて。
これが何年も続くと,同情心が生まれるの。憐れみが生まれるのだ。どう?なんとなくわかってくれる?
そこからnon verbalが真価を発揮するのよ。相手の優しい言葉を期待しないで。男は察したりアイシテルなんていうのが苦手なもの。
まず、仕事から帰った夫がビールでも口にして一息つくまでは、あまり話しかけずにそっとしておく。夫が話す時は話させ、ごはんが一段落してからこどものいいところの話を、こどもがかわいくてたまらない気持ちを伝えるの。
家の事もこどもの事も、何でも話して相談したいと思っていた時期もあったけど、あんまり親身になってもらえなかった。でもそれって任されてるってこと?と開き直り、大きな家具を買うとかだけ相談し、後は独断でどんどんやって事後報告。こどもが点滴したほうがよければ点滴を受けさすし、学校休んだほうがよければ休ます。「点滴したからね」「今日休んだよ」とか。
夫は夜まで仕事、私はこどもと家のこと。平日は分業と割り切ってみた。でもわたしたちは同業者だから仕事の話もできる。それってとっても幸せ。その代わり休日は休養と家族の時間。わたしも午前中寝てたり、ピアノを弾いたり。お出かけはパパがメインでがんばってる。
電話のコードの話は単純に笑えるね。Maisyの気持ちを除いて。
J
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