Wednesday, August 31, 2005

習い事

習い事に親がついていく、それだけのことがこんなに大変とは思わなかった。
例えばピアノに連れて行く。小さな指はまだピアノを弾くには弱すぎて、音符も知らない、集中力も続かない、おまけに歌ったり踊ったりするのは好きだけど、ピアノにそれほど興味がない、そんな子どもに先生が根気よく少しずつ、少しずつ教えてくださる。
その間付き添いの私は子どもの様子を見、聴く、ときどきその辺に置いてある音楽の雑誌をめくったり、少しだけ体操したり。・・・・貴重な時間が過ぎてゆくのがもったいないと思えてしまう。早く1人で通ってくれないかな。でなきゃいっそのことやめてしまいたい、と親のほうが思うこともしばしば。
でもやめない。
子どもは子どもで意地張ってやめないと言う。なんだか意地の張り合い。

5歳の娘はバレエも習い始めた。ついこの前の日曜に初めての発表会を終えたばかりだ。
バレエは好きと言い、お友達ともいっしょなので楽しいみたい。親も親同士の交流があってほっとする。
でもやっぱり時間はとられる。発表会前の練習には弟たちがついてくると邪魔になるので、実家に預けるしかなかった。チビたちはチビたちでママがいなくて寂しい思いをし、週末の家族の時間も削られることになった。家族の理解と信頼がなければ続けられないと感じた。

発表会は素晴らしかった!もちろん当日も朝から夕方まで、前日も午後半日リハーサルで、ステージママは髪結いから針子から受付係からドア係まで務めるのだ。ママたちの逞しさに圧倒された。F市からの応援のバレリーナの中には、ロシアのバレエ団への入団が決まっている方もいて、そういうふうにプロになるには、本人の努力はもちろん、親も好きで続かなければ。それに家族の協力も不可欠だ。

なぜピアノとバレエなのかというと。
昔ギリシャのアテネでは音楽と体育が必修だったそうな、という高校の時の世界史の先生の言葉を聞いてから、自分の子どもには音楽と何かスポーツをさせたいとずっと思っていた。
ピアノは私自身習っていたし、何の楽器をするにしても基本だそうだから。
スポーツはなんでもいいし、学校に行くようになったら何かするだろう。
バレエは最近興味を持った。はじめはソフロロジー式分娩だった。そこからヨガやいろいろな体操をやりだしたところ、たまたまバレエの本を見つけて我流で踊っていたら、脚が引き締まって筋肉が付いてきた。こころとからだのことに無関心ではない私は、呼吸と姿勢をととのえ、さらに柔軟性やバランス感覚も養うバレエをいいと思った。

習い事、早すぎたかもしれない。それに親は子どもの一番の観客としてしばらくはじっと付き添わなきゃならない。子育てに何がよくて何が悪いのか、結論が出るのはずっと先の話。そもそも何がいいかなんて言えないのかもしれない。大事なのは子どもを信頼し、子どもを見守ること・・・・親という漢字を覚えたてのころ、担任の先生が言った、おやは立って木のように見るから親なのよ、と。

2 Comments:

Blogger joy3 said...

大変そうだけど、私も自分が好きなら、がんばると思う〜.子供のお稽古ごと.
うちは、夫が子供の頃、習わせられていやでやめる、という事が(ピアノ、柔道、そろばん)あって、旭に関しては否定的です。私もピアノ、バレエ、したけど、どちらも本当は嫌いだった.ピアノは親が熱心だったので結果的に10年はしたけど、ものにはなりませんでした。今でもひこうなんて全く思わない。あ、でも大学のバンドでは役立ったな.それくらい。親の性格か、時代か、「楽しむ」という言葉を知らなかったのが原因でしょう.根性、続ける。というキーワードが私の無感情をつくりだしたとおもいます。今でも、面白くない英語の先生にあたると、もう疲れて言葉がでなくなる。正確さを求められているのを感じただけで、思考が続かなくなるのです。別にお友達つくるためにお勉強しているのでは、ないけれど、できるなら楽しいほうが絶対いい!
先生が統制が強すぎて生徒の曲への思いを全く聞く事のなかった先生をよく思い出す.独身で30代くらいの音楽教師は今思うととても孤独で悲しそうだったのに、プライドが高すぎて、人の意見をきけるひとではなかった。その前の先生は長身で笑顔が多い、きつめの美人。ffをもっと!つよく!と感情を出す事を求められ、ひいてて凄く気持ちよかった〜〜!ピアノの事以外でもたくさん話をしたり、引っ越しの手伝いにいったりと、人間的な成長の意味で刺激があったと思う.この美人先生から孤独先生に変わった時は本当にいやだった。でも母親にはやめる選択がなぜかなくて、孤独先生のピアノ専用の小屋に入る時は感情を殺す癖がついたな〜。今思うと、その感情をひきづっている可能性はあります。ピアノをみると、無感情になってしまって、「意地でもひいてやるか」という気分になるのです.大学のバンドではサックスふいててキーボードの子が怠慢で曲が間に合わなかったとき一度だけピアノをひきました。その時の曲がブランキージェットシテイーでかっこいいピアノが効いてたの〜。あれは、良い思い出です.

8:50 AM  
Blogger joy3 said...

たしかに先生の影響は大きいね。
もう子育ては親ばかりでなく、友達や先生、家の外にどんどん広がっていくのね。
by A

6:29 PM  

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